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委員長はエッチでした

第7章 ストーカー





「何も……っ、何もされてない……!?
あいつに何か……っ」



そこまで言って
黒崎の瞳が
あたしの手首を
ハッとして見つめた。



「……手首が……っ」



あたしの手首に残る
赤い痣
人の手の形のように見えて
ぞくりとした。



黒崎はあたしの手を
優しく
握っただけ
黒崎じゃない



何度もつけられた
結城さんの
あたしを強く
掴んだ痣。



両手をきつく
掴まれたから



だから……。



「……両手を掴まれたの?
……他は……何かされなかった!?」



あたしの両手を
掴む手の力を緩めて
包むように
握られる。



だけど黒崎の瞳の奥に
微かに見える
鋭い光。



「大丈夫だよ、俺がずっと一緒にいたからね?
あいつも撃退したし、その前も一緒だったし、
だから、亮くん、安心して、
落ち着いて?」



のんびりした
翔矢の声

黒崎の視線が
そこで
はじめて
翔矢に気付いたように

鋭く
翔矢を見つめた。



「ずっと一緒に……?」



はじめて見る
黒崎の剣呑な眼差し



明らかに
怒った表情。



何で二人が一緒にいるの?



そう言わんばかりの態度に
驚いて
はじめて見る
黒崎の激しい
一面に
ドキドキした。

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