委員長はエッチでした
第8章 復讐するには
おばあちゃんの家に
いつも通り
亮が迎えに来る。
なんだか
照れ臭くて
恥ずかしくて
まともに
顔が見れない。
へんなの
昨日
もっと
すごい事したのに
恥ずかしい
思い出して
恥ずかしくなる。
そっかぁ
思い出すから
恥ずかしいんだ。
一緒に食事して
学校に行く
仕度を済ませて
玄関前で
竹箒を持って
枯れ葉を集めて
掃除している
おばあちゃんに
声をかけて
亮と一緒に
家を出た。
『結城に気をつけてよ?
絶対一人にはならないでね』
心配していた
お母さんとは
ラインでやり取りした。
大丈夫
一人には
ならない。
あたしには
亮が
いるんだから。
家を出てから
何となく
並んで歩く。
なんだか
モジモジ
してしまう
あたし達
目が合って
赤くなったりして
亮が恥ずかしがるから
あたしまで
移ってしまう。
顔が火照って
しょうがなくて
熱い……。
「彩香さん、
か…体は……平気?
俺が……無理をさせたから……」
自分が言って
自分の言葉で
照れている。
可愛い……。
「大丈夫だよ、ちょっとだけ、腰が重いだけで……」
「あ…そう……腰が……、
……ごめんね、夢中になって、彩香さんの
体の事、考える……余裕なくて……」
また
恥ずかしくなったのか
カッと顔を赤くする亮。
「ううん、大丈夫だから、もう、謝んないで?」
腰が重いのは
久し振り……
だったからで……。
そこまで
考えて
嫌な
気分になる。
俯いてしまう
そんな
あたしの顔を
じっと
見つめて
亮が
思いきったように
口を開いた。
「彩香さん、言いたくないかもだけど、
……あの人の事、
……結城さんの事を、
俺に教えて……?」
本当は聞きたくない
だけど
知らなければ
いけない
そう決心したような
亮の表情だった……。