委員長はエッチでした
第8章 復讐するには
そうじゃないと
あたしは
一人で
立っていられない。
毎日二人の姿を
見て過ごすなんて
そんなの
堪えられない。
結婚するのに
猛反対して
入籍は
まだ
しないけど
取り敢えず
一緒に暮らそう
……そうなって
今までと
変わりないよと
言われて……
どうしようも
出来なかった。
今までと変わりないなんて
良く
言えたもんだよね?
一緒に暮らしだして
少しずつ
可笑しくなっていく。
結城さんという
優しいお兄ちゃんが
変貌していった。
きっかけは
なんだったのか
それは
少しずつで
結城さんの態度が
恐いと
感じるようになった。
中学生の時に
部活に入ってて
疲れて
リビングで
うたた寝するような
事があった。
優しく
体を揺らされて
結城さんに
起こされただけなのに
『う……んっ……?』
あたしの体を
誰かが触っている?
ギクリとして
目を覚ますと
そこには
結城さんが
微笑みながら
あたしの
足下に膝まずいていた。
『疲れてるみたいだから、足のマッサージを
してあげようと思ってね、
彩香ちゃん、なかなか、起きないからね?』
あたしの足を
揉まれて
マッサージをしてくれた。
絶妙な力加減
両手で握り
少しずつ指圧して
上の方まで
進んでいく。
だんだん
太ももまで進んで
恥ずかしいから
『結城さん、もう、いいから……っ』
そう言うのに
つんっ
結城さんの手が
あたしの
太ももの付け根まで進んで
あたしのパンティーにまで
触れてしまった。
『どうして?
こうしてると、気持ち良くない?』
ぎゅっ
ぎゅっ
スリ
スリ
あたしの太ももの付け根
結城さんの
手が
パンティーに
時折
触れているのに。
『もう、いいから……やめて?』
俯いて
ぎゅっと目を閉じて
固い声で呟く。
結城さんの
満面な笑顔。
スルリと
手が離れて
立ち上がり
ホッとする
あたしの耳元に
唇が寄せられた。
『……感じたんだろう?
また、マッサージしてあげるよ?』
ギクリとして
笑いながら
リビングを出ていく
結城さんの
後ろ姿を
固まったまま
見ていた。