委員長はエッチでした
第8章 復讐するには
家には鍵がない
どこの部屋にも
それは
バスルームでも
『入浴中』
そんなプレートを
皆で使おうと
言い出したのは
あたしだった。
お母さんは無頓着
『忘れてた〜、面倒じゃない〜?』
結城さんも
無頓着。
『……ああ、悪い。
変なモノ、見せてしまったね?』
堂々と裸体を晒す。
そういう人は
無頓着に
あたしが入浴中でも
ドアを開ける。
『……ああ、悪い。
疲れてたから、気付かなかったな、
……大きくなったね?』
訳の分からない
感想を述べて
にこやかに
出ていく。
何事もなかったかのように
涼しい顔をして
きまづく思ってるのは
あたしだけで
ああ
狂わされていく
日常
それは
少しずつ
でも
確実に
あたしを追い詰めていく。
リビングで
うたた寝してたら
必ず
傍に
結城さんがいる。
体をモゾモゾと
触れられて
気付かない
振りをして
自分の部屋に
逃げる。
もう
うたた寝はしない。
ちゃんと
気をつけて
緊迫して
過ごして。
自分の部屋で
晩御飯の前に
うたた寝してたら
結城さんが
部屋にあたしを
呼びに来る。
知らない振りを
してたけど
間違いない
はっきりと
胸を触られた
感触が残っていた。
いったい
どういうつもり?
いつも
涼しい顔をして
あたしを追い詰めて
イライラしていた。
そんな時に
偶然見てしまった。
晩御飯の後
台所で
洗いモノをして
翌日の弁当の準備をして
お風呂から出て
お母さんと
結城さんの
部屋の前を通りかかる。
ほんの少し
ドアが開いていた。
『ダメよ……彩香が……っ、
先にお風呂に……っ、
……あっ…ッ!ダメ…ッ!』
『彩香ちゃんはお風呂長いから、
大丈夫だよ?
……それより、早く、早苗が食べたい』
『……待って、もう、いれるの…っ?
あぁっ…!…激し…ッ!
…そんなに…深く…っ』
ベットの上で
絡み合う二人。
腰を揺らす
結城さんの体が
ちょうど
あたしの真正面。
ベットにうつ伏せて
腰を高く
突きだすお母さん
その腰を持って
激しく
出し入れしている姿が
見えてしまった。