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委員長はエッチでした

第9章 意味なんてない





翔矢の部屋を出て
亮の家にも
行かずに
走って
近くの公園に行く。



……久し振りだな。



ベンチに座り
溜め息をついた。



油断した
確かに
油断したあたしが
悪い。



何となく
翔矢は
そういうこと
しない奴だと
どこかで
安心していた。



『男は狼なのよ、あんたなんか、
気が強いだけで、すぐにやられちゃう、
無意識にフェロモン
撒き散らしたてんだから、
達が悪いのよね、
絶対一人になってはダメよ?』




ああそうだった
お母さんに
言われて
いたんだった。




一人になっては
ダメ。



亮の家に
戻らないと……。




そう思うのに
そんな気に
なれない。



空を見上げて
夕日を見ていた。



もう少し
もう少しこのまま。




一人でいたい。



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