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委員長はエッチでした

第9章 意味なんてない





公園のベンチで
ぼうっとして
座っていて



いつの間にか
啓介が
隣に座っていた。



少し
距離を置いて
何も言わずに
ただ
ずっと
座っていた。




今度は何も
聞かないの?



離れて座るなんて
啓介らしくて
笑ってしまう。



「昼間の事、強引だったのは、謝る……
謝るのはそこだけだ、
俺はお前が好きだから、
多分また、ヤるかもしれねぇから、
そうなっても、あやまんねぇよ」




「……うん、分かった」




亮に謝られた時は
ショックだった
後悔してるのかと
思って
嫌な
気持ちになったから。



した後で謝るのは
狡いよ亮。



「嫌な事あったり、
したくなった時は、
いつでも、俺のとこに来いよ?」



「はいはい」



適当な返事をして
笑い合ってたら





「……そんな事には、ならないからっ」


頭の上で
荒い息ずかい。


……亮だった
何故だか翔矢と
凄い勢いで
走って来て




いきなり
腕を引っ張られ
立たされて
抱きしめられた。




肩を寄せられて
みんなを
ぐるりと睨む亮。




「彩香さんは……渡せない…!」



捨てゼリフを吐いて
嵐のように
連れ去られた。



後に残った二人に
何となく
手を振って


亮と一緒に
アパートに戻って行く。




「え〜?
俺、アパート帰れない的な〜?」



「……かっ拐われたな」



「あんた誰?」



「お前こそ?」



残された二人が
意気投合して
アドレス交換したなんて
思いもよらなかった。

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