委員長はエッチでした
第2章 責任
頭の中がぐるぐるして
周りのクラスメイトの
話声や冷やかしの笑い声が
遠くに聞こえた。
何か言わなきゃと思って
口を開こうとして
何故だか
黒崎が傍にいるのに
気付いて
ギクリとする。
真っ赤な顔をして
震えながら
みんなに向かって
口を開く。
「彩香さんは……そんな人じゃない!
……あの日は俺が……彩香さんを……
襲ってしまっ……て……」
「わぁ〜〜〜!
ちょっと、黒崎っ、こっち来なさいっ……!」
何を言い出すかと思えばっ
馬鹿正直にっ
あたしは慌てて
黒崎の手を掴んで
みんなの中から逃げ出した。
ますます騒がしくなる教室。
「えっ、何で黒崎が……?」
「襲ったとかって、なに〜」
「あいつがか〜?」
「まさか〜?」
教室から聞こえる笑い声を後にして
黒崎の手を強引に引っ張り
屋上へと連れ出した。