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委員長はエッチでした

第10章 上書き





放課後に亮と一緒に
アパートに向かう。



朝から様子が
おかしい亮
何かあったのかもと
思うのに。



どうでもいい
話ばかり
してしまう。



亮の家で
ゆっくり話を
すればいいと
思っていたけど



甘かった……。






「……あんた達、何でここにいるのよ?」



亮と一緒に
部屋に入った瞬間に
頭を抱えたくなった。



「お帰り〜、亮くん遅いね〜?」



相変わらずの
にこにこ天使の笑顔

翔矢が悪ぶれもせずに
勝手に冷蔵庫から
ビールを出す。



「因みにビールは俺の奢り」




「……何であんたまでいるのよ?」




図々しく
ベットに寝転んで
漫画を読んでいる啓介。




「翔矢さんと、意気投合してな、
色々話をしてるうちに、行こうぜー的な?」




「……で、この子は何なの?
オマケ?新しい彼女?」




チビ芽以、
芽以ちゃんに指を指した。



ピョコンと
ツインテールを揺らして
首を振る
可愛い仕草。



「芽以は亮ちゃんに会いに来ただけだからっ、
啓介先輩なんか、好みじゃないからっ」



……そういえば
前も翔矢は
亮の家に
勝手に入って来たよね?



だから
あんな写メまで
撮れた訳なんだし?




「あんたまさか、合鍵とか持ってる訳?」




あたしの言葉に
翔矢はにこにこ笑う。




「正解〜、因みに亮くんは、
俺の遠い親戚〜、
だから芽以ちゃんも顔見知りだよ?」



ね〜?
芽以ちゃんと
目配せして
笑い合ってるけど

ビジュアル的に
ほんわかした二人
でもね
騙されちゃいけない
こいつの本性を……。




なんやかやと
テーブルに座り
出されたビールを
飲んでるあたし。




亮がいそいそと
コップを用意して
冷蔵庫の中身を見て
呟いた。




「飲み物……切らしてる、
買って来なくちゃ……」



財布を持って
また
外に出ようとする。




「おもてなしなんて、しなくてもいいでしょ?」




冷たくあたしが言うのに




「芽以も一緒に買い物行く〜」




「漫画、新しいのでてるかも、
俺も行くし」



啓介までついて行く。




部屋に残ったのは
あたしと
翔矢だった………。



冗談じゃないわよ
なんで
こんな奴と
二人きりになんか。

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