委員長はエッチでした
第2章 責任
それが嬉しくて
暫くそうして
重ねただけのキスを
続けた。
黒崎の唇は
最初は震えてて
次の瞬間には
ゆっくりと
あたしの唇を
食べるように
覆い被さって
すぐにぴくりと震えて
また
唇をきゅっと
閉ざす。
まるで自分からするのは
我慢しているような
そんなキス
あたしに遠慮して
体は寄せてるのに
手はベンチの上に置いてるし
しょうがないから
黒崎の手の上に
そっと
自分の手を重ねた。
「……んっ……彩香さん……っ」
ぴくりと震える体
可愛いくて
このまま
襲ってしまいたくなる。
どうしてこんなに
ピュアなんだろう
あたし達
エッチした筈なのに
一度したら
味を覚えて
どんどん積極的に
なるもんなんじゃないかな……?
ぺろりと黒崎の唇を舐める。
ビクッと震えて
唇が離れて
赤い顔をして
非難するような目を向けられた。
「……これ以上は……学校だし……っ」
「わかってるよ、キスだけだし?」
にっと笑って
黒崎ににじり寄る。
じり……
引き気味の体に抱きついて
ブラウスの隙間から見える
鎖骨や喉仏に色気を感じて
そそられる。
そっと指で鎖骨をなぞる。
「……それ……好きなんだ?」
「うん、筋肉とかも好き、黒崎は以外に筋肉ついてたけど、何でなの?
勉強しか興味なさそうなのに」
「……筋トレかな?
勉強の合間に……腕立てとか……気分転換に……」
「ああ、それでなんだ〜」
すりすり
なでなで
黒崎の鎖骨……っ
すりすり触って
その感触を楽しんでいる。
「この前も……それやってた……」
溜め息を吐いて
諦めたような表情で
黒崎の手があたしの髪に触れた。
さらりと
髪の毛を触られただけなのに
ゾクリ
全身に痺れるような
快感が駆け抜けた。
髪の毛って……
案外……
感じちゃうんだ……。
頭皮とかにも
性感帯があるのかな?
「……ンッ……」
思わず声をもらすと
その反応に驚いた顔をされて
じっと
見つめられた。