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委員長はエッチでした

第14章 命懸けで愛されて





今は……言えないよ
絶対に言えない。


嘘でも言えない
だって今はもう……

大嫌いだから。



「……言えない」



どんなに優しく
抱きしめられても
あたしの心には
決して届かない。



あたしには
亮がいる。



亮が傷付かない為に
あたしはここにいる。



結城さんが
あたしじゃなく
他の人を傷付けるなら

自分が傷付いても
結城さんの側にいる。



結城さんの
綺麗な瞳が
さっと陰った。



息を飲むようにして
また、少し俯く。



「……言わないのなら、言わしてあげるよ、俺が好きだと言うまで、離してあげないから、体に教え込んであげる」



艶やかな色気を纏い
ゾクリとした美しさで
ふいに立ち上がる結城さん。


バスタブの中で
お湯が揺れて
あたしの顔の前に
結城さんの肉棒があり、

押し付けるように
あたしの頭を
引き寄せられた。



反射的に口を開いて
肉棒を加え込む。



「ンッ……んんっ……!」



根元に手を添え
舌を這わすと
口の中でだんだんと
大きくなり
堅くなって

圧迫されて苦しくなる。



じゅぶ、じゅぶ、じゅっぶ。



バスルームに響く
卑猥な音。



あたしの唾液と
粘膜が絡み
擦れる音がする。



「……はっ、……あぁ、相変わらず…上手だね、……何人の男を加えてきたのかい?」



立ってる結城さんは
あたしの胸を
転がすように刺激する。



湯船の中だから
熱くてのぼせそう……。



それに気付いた結城さんに
顔を離されて
「ちゅぱ…っ」

肉棒から開放された。



「バスルームでするのは、あんまり好きじゃないけどね?」



そんな事を言いながら
立たされて
ひょいと抱えられて
バスタブの外側に
出された。



のぼせてふらつく体を
支えるように
バスタブの淵に
手をついた。



どうせすぐに
後ろから挿入されるんだろうと
思ったのに

バスタブから出て
後ろから抱きしめられる。

何も言わずに
暫く抱きしめられて
戸惑う。


……愛してると
何度も言われた事もある。

……好きだと言って
欲しいとも。

嘘でもあたしは
決して言わない。

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