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委員長はエッチでした

第3章 家族とは





泣き腫らした目で
久しぶりに
眼鏡を掛けてみた。



「……中学の時みてぇ」



ぷっと笑う啓介の
視線が気遣うように揺れる。




教室に戻り
クラスメイトが
あたしの眼鏡姿を見て
冷やかされた。




『委員長みたい〜』




『お揃いだね〜?』




笑ってるみんなの中で
いつものように
真っ赤になって
俯いている黒崎。




あたしと視線が合って
スッと
視線が反らされた。



……ん?



今の……
気のせいかな?



何だか
胸が
ざわついた……。

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