委員長はエッチでした
第1章 委員長
家に帰って夕食を作りながら
溜め息をついた。
お母さんはバリバリのキャリアーウーマンで
大手の会社に勤務している。
若くて綺麗だけど
家事が苦手なんで
幼い頃から
あたしが家事をこなしている。
女手ひとつで
あたしを育ててくれた
お母さん。
三年前に
近所の優しい
顔見知りのお兄さんである
結城さんと
結婚した。
ぼ〜としていたからか
そろそろ結城さんが
帰って来る時間になる。
結城さんは
お母さんと同じ会社で
お母さんの部下になるらしい
いつも
お母さんよりも
少し早く帰るから
それに合わせて
あたしは夕食の準備を済ませて
家を出るんだ。
やばい
遅くなってしまった。
慌てて外に出る支度をして
玄関のドアを
ガチャンと
開けた。
「ただいま、彩香、今日はちゃんといるね?」
ちょうど帰って来た結城さんと
玄関で
鉢合わせてしまった。
年は確か26才くらいだったか
お母さんよりも年下の
あたしの義理のお父さん。
スラリとした長身
スーツが似合う
大人で美形。
分け目のある髪は薄茶で
ピシリとした洗練さを
醸し出している。
「お帰りなさい、結城さん、
あたし、ちょっと出掛けて来るね?」
毎日この時間に出掛けているから
当たり前のように
靴を履こうとする。
「毎日毎日どこに行ってるんだい?
友達の家に勉強って言うけど、
帰るのは遅いと思うよ?」
眉をひそめる表情に
イライラしながら
笑ってみせる。
「ごめんね、早く帰るようにするから」
絶対早く帰るつもりはないけど
笑いながら
玄関のドアを出ようとして
グイッ
腕を掴まれて
家の中に
引き戻されてしまう。
そのまま
玄関の壁に
体を押し付けられて
「痛いっ」
悲鳴をあげた。
「嘘をついたらダメだよ、
……まさか、彼氏が出来たとかじゃ、ないだろうね?」
至近距離であたしの目をじっと見つめて
甘く囁かれる
そのまま耳たぶにキスをされて
舌が這わされた。
「そんなんじゃ……ない……っ……んんっ!」
結城さんの鞄が
床の上に置かれて
あたしのスカートが
いきなり
裾から
捲りあげられた。
「い……やっ……いやあっ……!」