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委員長はエッチでした

第4章 逃げない





『俺のほうが、彩香を愛しているのに?』




結城さんの
言っていた言葉なんか
信用できない。




夜中に突然
悲鳴をあげて
目を覚ます時がある。



頬を叩かれ
暴れる腕を羽交い締めにされて
強引に足を開かれる。



容赦のない痛みが
全身を貫き
やめてと言っても
それは執拗に
繰り返された。



夜が恐くて
毎晩怯えて過ごした。




どこにも
逃げられなくて
快感をそのうち感じるようになって
そのうち
諦めるようになった。




……あんな人
あたしは大嫌い。
あの人のせいで
お父さんなんか
いらないのに。



お父さんがいない
自分の身の上を
呪う。



お父さんが
いない……。

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