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委員長はエッチでした

第5章 真面目なだけじゃない





「彩香さんは昔から変わらずに、強くて
格好良くて、正義感があった……
俺はずっと、そんな彩香さんに憧れていたんだ……」



保育園でも
意地悪するのに
いつも
あたしの後を
付いてくる。



あの可愛いりょうちゃんが
黒崎だったなんて。



「本当にりょうちゃんなんだ?
黒崎は知ってたの?」



「最初から……そうかなとは……」




「だから、あんなに、びくびくしてたんだ?」




「……うっ、まぁ、最初は……そうだったかも……でも、今は違うから……」



また
黒崎の瞳が甘く光る。

ううっ
急に甘いムードに
ならないで欲しいっ



弁当を食べ終わり
黒崎の膝の上に寝転ぶ。



「彩香さん……、膝の上とか……また、そんな
無防備でいいの?」



「いいのっ!」



だって好きだし
りょうちゃんだって
可愛いから
イジメてちょっかい
かけていた訳だし……

好きだから
イジメてたのかな?



「言っとくけど、保育園の時は、可愛いから、
好きだから、ちょっかいかけてたんだからね?」



言い訳のように言うと
黒崎は驚いたように
目を見開いた。



「え……でも、あの時は、デブ翔くんと
仲良かったよね?
一緒になって意地悪……」



……ちょっと待った、
今凄い懐かしの
あだ名が……?



「……デブ翔って、あのデブ、同じ保育園だったっけ?
あたし小学校の時に散々、喧嘩したんだけど?」



「……一緒だったよ?
2つ年上だったけど……」



へぇ〜?
保育園の時とか
案外覚えてないんだな〜?



近所のガキ大将
性格悪くて
手が早くて
乱暴なデブ。



その後も
暫く
保育園の話をして
一緒に帰って
黒崎の家で
アルバムを見る
約束をして

当校拒否の話は
詳しく
聞けなかった事に
気付いた。

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