委員長はエッチでした
第5章 真面目なだけじゃない
黒崎の熱い吐息
暖かい
体温
不器用に
あたしを
抱きしめてくれる腕の
ぬくもり。
何度も押し付けるように
唇が重なり
激しく
舌を絡め合い
あたしの体は
いつの間にか
ラグの上に
押し倒しされていた。
「ンッ……っ、んあっ……っ!」
息をつく暇もないキス
舌を絡められて
何度も唇が離れて
じっと見つめられて
また
唇が重なる。
「んッ……っ、彩香さん……っ!」
切なそうな顔をしてるのに
瞳だけは
熱く
鋭く
光って
何度も見つめ合う。
「俺を……軽蔑する……?
真面目なんかじゃない……、
本当はいつでも……やらしいことばかり、
考えてて……あの人と……変わらない……」
ドクンッ!
胸が急に
撃たれたような感覚。
……あの人?
あの人って……
誰のこと……?
脳裏に浮かぶ
結城さんの
優しい笑顔。
だけど
あの人は
常に
乱暴で
こんなに優しい
キスはしないのに……。
「どうしてそんな事言うの?
黒崎はあの人とは違うよ?」
「……そんな事ない……っ
俺は……今だって、ずっと……っ」
あたしの上に
馬乗りのようにしてる
黒崎の体
膝を立てて
体重はかけないようにしてくれてる。
いつでも
逃げられる
体勢だ。
ほら
優しいよ……
あの人だったら
体で押さえつけて
逃げられない
体勢をつくるから。
だから
黒崎なら
いいのに……。
そう思って
じっと見つめると
意を決したように
黒崎の手が
あたしのブラウスの
ボタンにかかった。