1P短編集
第12章 予期せぬ告白
木漏れ日が降り注ぐ秋。ぼんやりとしながら椅子に座った。瞬間、違和感を覚えた。
「……痛ー!」
お尻に何かが刺さった感覚。立ち上がり椅子を見ると……画鋲。
「ちょ、誰よ!? こんなことしたの!?」
周りからは“馬鹿”だの“阿呆”だの聞こえてくる。
「ちょっとー。からかってないで答えなさいよー!」
「俺がしてないわけでもない」
一人のクラスメイトが呟いた。
「……何その周りくどい言い方! 素直に僕がしたっていいなさいよ」
私はこれでもかと叫んだ。
「いや、ほらさ……こいつ、お前に愛情を持ってるんだよ」
「え……?」
約一名の変なフォローに言葉を詰まらせる。
「いや、ちょ、何言ってるんだ。ほっほらさ、この女って気が置けない奴じゃん。だから何でもしちゃうっていうか。つ……つまりさ、もー何でもねぇよ」
そんな言葉を吐き捨てると真っ赤な顔をして教室を飛び出してしまった。
突然の告白に私の頭は熱湯をかけられたようになってしまった。明日からどうなるのだろう? 目の前にはまだまだ広がる未完成な地図。
End
「……痛ー!」
お尻に何かが刺さった感覚。立ち上がり椅子を見ると……画鋲。
「ちょ、誰よ!? こんなことしたの!?」
周りからは“馬鹿”だの“阿呆”だの聞こえてくる。
「ちょっとー。からかってないで答えなさいよー!」
「俺がしてないわけでもない」
一人のクラスメイトが呟いた。
「……何その周りくどい言い方! 素直に僕がしたっていいなさいよ」
私はこれでもかと叫んだ。
「いや、ほらさ……こいつ、お前に愛情を持ってるんだよ」
「え……?」
約一名の変なフォローに言葉を詰まらせる。
「いや、ちょ、何言ってるんだ。ほっほらさ、この女って気が置けない奴じゃん。だから何でもしちゃうっていうか。つ……つまりさ、もー何でもねぇよ」
そんな言葉を吐き捨てると真っ赤な顔をして教室を飛び出してしまった。
突然の告白に私の頭は熱湯をかけられたようになってしまった。明日からどうなるのだろう? 目の前にはまだまだ広がる未完成な地図。
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