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俺のこと犯してもいいよ?

第2章 同棲?

「刑事をなめるな」


今度はぎゅっと力強く握られ、廊下へ出た。


「っねぇ、どこ行くの」


「黙ってついてこい」


そう言ったっきり話さなくなった男。


外に出ると少し肌寒かった。


辺りはまだガヤガヤとしていて、ホテル街を抜けるまでに酔っ払いのおっさんやらなんやらに何回も絡まれた。


大通りに出るとタクシーを捕まえ、それに俺たちは乗り込んだ。


「そろそろ教えて。どこ行くの」


努めて猫撫で声で聞くと、前を向いて答えた。


「俺の家だ」

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