テキストサイズ

俺のこと犯してもいいよ?

第3章 だから嫌だったんだ

「うるさい。黙れ」


ご飯を食べ終え、俺は初めて朝ごはんを人と食べた嬉しさに浸っていた。


まぁ相手はこんな奴だけど…でも、嬉しいもんなんだな。朝起きたら人がいるって。


「そろそろ行くか」


「ん」


と、席を立ったその時(もう一つの椅子は探したらどっかにあったらしい)、ぶーというバイブの音が聞こえた。


あ、ヤラしい方のじゃないからね。


「はい。…はい、今から…分かりました。すぐ行きます」


男は電話を切ると、俺に話しかけてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ