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誰も見ないで

第1章 告白


俺が……?


「大好きな子、じゃなくてもいいの?」
「この際良いよ。友達じゃないなら、何かわかるかもしれないでしょ」


そっか正樹とは気心知れてるけど、この前話すようになったばっかりの紺野君ならってこと?

…………
あんまり、変わりそうに見えないけど

頑張ったものは頑張ったんだし、褒めて貰いたいって思うでしょ?


「……うん」
「それより湊斗、紺野君と昼休み中ずっと一緒にいたんでしょ?」
「そうだよ」
「何話してたの?」


何、って


思いかえそうとして頭に浮かんできたのは紺野君の可愛い笑顔で


「……っ」


また顔が熱くなるのを感じて俯いた


「湊斗?」
「……途中から昼寝しちゃったから、あんまり覚えてない」
「? そう」


実際、そこまで会話もしてないし


「あ、コンビニ寄っていい? 買いたいのあるんだよね」


そして正樹がコンビニに寄ると言いだしたことでその話は終わって、俺はこっそり胸を撫で下ろした


「いいよ。またコンビニの新作スイーツ?」
「またって言うな。新しいのが出たら食べたくなるの」
「そう」


さっき焦らされたお返し(八つ当たり)に俺は「スイーツ男子」と正樹をからかいながらコンビニに入った

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