誰も見ないで
第6章 キスの次は
俺は紺野君をぎゅ、と強く抱き締めた
そうすると紺野君からも同じくらい強く抱き返して貰えて幸せ
「ゆっくりするね」
「はい……」
耳にもちゅ、とキスをしてからゆっくり腰を進めた
先端が窄まりをこじ開けていく感覚がわかる
「ふ、ふー……ふー……」
「紺野君、痛い? 大丈夫?」
「だい、じょ……です」
紺野君の額に浮かんできた汗を手で拭ってあげながら、少しずつまた進める
あ、先端入った
1番太いところが入って仕舞えば後はそんなに大変でもなくて、残りはするする入ってしまった
「全部入ったよ」
「ぜんぶ……?」
「うん。全部。嬉しい」
すごい
全部があったかくて
きゅうきゅう俺のを締めてくる
ちゃんと紺野君の中にいるんだって、実感する
「苦しい?」
「……はい、ちょっとだけ……」
やっぱりそうだよね
俺が申し訳なく思っていると、紺野君は「けど」と続ける
「僕も、嬉しい……です」
胸がきゅん、と音を立てた
紺野君も同じ気持ちでいてくれたんだ
「うん。嬉しいね」
俺は少し笑みの形になっていた紺野君の唇に音を立ててキスをした