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誰も見ないで

第6章 キスの次は


それから2人で楽しくご飯を食べて
テレビを見たりして

それじゃあ寝よっかって同じ布団に入った


猫みたいに俺の方に身体を寄せてきた瑞稀君を軽く抱き締めると、もっとって言われてるみたいにまた寄ってくる

そしたら俺の首の辺りに瑞稀君の髪の毛が当たって、くすくす笑った


「ふふ、擽ったいよ」


俺の言葉に顔を上げて「ごめんなさい」って一緒に笑ってくれる顔がかわいい


「身体、痛いところない?」
「大丈夫です」
「ほんとに?」
「疑り深いですね」
「だって、心配だし、それに……」


言い淀んだ俺に「それに?」って続きを催促してくる瑞稀君


「……それに、もうしたくないって言われたら困るでしょ……」


俺の言葉を瑞稀君が笑った


「困るんですか?」
「困るよ。だって今後瑞稀君としか出来ないのに、嫌って言われちゃったら1人でするしかなくなっちゃう」


健全な高校生だもん、と口を尖らせると瑞稀君はまた笑って、その後俺にキスをしてくれた


「大丈夫です。その……きもちよかった、です……」


最後は恥ずかしかったのか尻すぼみに声は小さくなってしまっていたけど、これだけ近いと俺にもちゃんと聞こえてきたから一安心

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