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誰も見ないで

第7章 罪と罰と罪と


美味しかったから食べ過ぎただけなんだけどね


って思ったままを伝えると、瑞稀君は照れながら笑った


「じゃ、ちょっと早いけど行こっか」
「はい」


2人で一緒に家を出て、学校じゃなくて瑞稀君の家の方へ歩く


「今から瑞稀君の家に寄って、着替えたりしてから学校行ったら朝の居眠り時間がなくなっちゃうね」


俺が少し茶化すように言うと、瑞稀君も笑って


「でも、今日はよく寝れたので大丈夫です」


と言った


「? いつもあんまりよく寝れないの?」


寝つきが異常に悪いとか?


「……そうですね。あんまり眠れないです」
「なんだろ。布団かな」


硬すぎたり柔らかすぎたりすると寝れなかったりするよね

でも俺のとこでは寝れたんでしょ?
別にそんないいもの使ってないけどなぁ


「うぅん……」と俺が唸っていると瑞稀君に


「湊斗君がいたからじゃないですか?」


と悪戯っ子のように笑いながら言われた


冗談でも嬉しいな


「じゃあ毎日一緒に寝てあげないといけないね」
「ふふふ、本当ですね」


あ、でもダメだ
そんなことしたら朝寝顔を見るタイミングなくなっちゃう

ん?

いや違う
いくらでも見れるようになるのか

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