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誰も見ないで

第7章 罪と罰と罪と


その顔の赤みを不思議に思っていたのは一瞬
そんなことはすぐにどうでもよくなってしまった

だって


「ん……ん、ふぅ……ぅん」


男の人とお父さんが
キスをし始めたから


…………え……?
なに、これ


濃厚なキスで舌を絡めあって、うっとりと見つめ合う2人


「ふふ、あんたも効いてんでしょ? 口の中熱い」
「お前は……ここ、こんなに硬くして俺のこと言えるのか?」
「あぁん、触んないで……」


お父さんが男の人の股間部を確かめるように手で探ると、身をよじって言葉だけで拒絶する


「ほんと俺、これ効きやすくてやばい。……ねぇ? おじさんのも俺ぐらい硬くしてあげる」


そして今度は男の人がベッドから下りてお父さんの足の付け根に顔を寄せた

カチャカチャ、というベルトを外す音
ジィー、というファスナーを開ける音

その後、男の人の顔が上下に動き出して、卑猥な水音が部屋に響いた


「んぐ、ん……ん……」
「あーー……イイ……」


お父さんは首をもたげて天井を見ている


2人の慣れたようなやり取りに僕はただ呆然とするばかり


なんでお父さんが男の人と……?
女の人が好きだったんじゃないの

だって、お母さんと結婚して
僕が……っ

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