誰も見ないで
第7章 罪と罰と罪と
そう思っても両手足を縛られて、口まで塞がれてる僕には何の抵抗も出来ず
そんな時間もかけずにまた射精して
また続けて擦られて、舐められて
何度も何度もそんなことを繰り返した
やがてほとんど意識のなくなった頃に
「……っ、っ」
「あ、は……しお、ふいてる……?」
プシ、と吹き出したものを笑われる
そして、それまで無言で男の人との行為を続けてたお父さんが僕の方を見て
「淫乱が」
と呟いた
そんな
そんなこと、ない
ちがう
ち、が
僕の記憶はそこで途切れてしまった
目が覚めるとびっくりするぐらい頭が痛かった
あれ
なんで僕、こんなところで倒れてるんだっけ……?
そして頭の痛みのせいなのか記憶がやけに曖昧で、何故自分が床に寝ていたのかも思い出せない
こんなところで寝ていたせいで身体中痛むし、なんだか怠い
頭痛薬ってまだあったっけ
滅多に飲まない薬のありかを頭の中で思い描きながら立とうとすると
「あ、れ……?」
脚に力が入らず、そのまま床に戻されてしまった
なんだろ?
風邪、かなぁ?
怠いのも風邪?
そしたら飲むのは鎮痛解熱剤……あったっけ