誰も見ないで
第7章 罪と罰と罪と
渡辺湊斗目線
瑞稀君が学校に来ない
連絡も帰って来ないし、家に行ってインターフォンを鳴らしても誰も出ない
どこに行っちゃったんだろう
「正樹はどう思う?」
「さぁ? 引っ越してるわけじゃないんだろ?」
「うん……多分……カーテンとかそのままだし」
何度か家に行った時に見た窓を思い出す
うん
あれは確かに瑞稀君の家のだった
「それに、黙って引っ越しとか……」
瑞稀君がするわけない
と思う
でも先生に聞いてみたけど、欠席理由は知らないって言ってた
どうしたらいいんだろ
どうしたら
瑞稀君にまた会えるんだろ
はっきり別れを告げられたわけでも引っ越しや転校があったわけでもない
だから今後一生会えないかもって思いは会えない時間が長くなればなるほどじわじわ襲ってきて、最近はすごく不安
唸りながら学校からの帰り道を歩いている俺の頭を正樹がぽん、と叩いた
「あんまり思い悩むなよ。ただ連絡も出来ないうちに親戚が危篤でーとかかもよ?」
確かに
そんなことがないわけじゃない
連絡も出来ないほど急にってことがあるのはわかってる
けど
なんだか不安で
「元気出して、湊斗」
瑞稀君が学校に来ない
連絡も帰って来ないし、家に行ってインターフォンを鳴らしても誰も出ない
どこに行っちゃったんだろう
「正樹はどう思う?」
「さぁ? 引っ越してるわけじゃないんだろ?」
「うん……多分……カーテンとかそのままだし」
何度か家に行った時に見た窓を思い出す
うん
あれは確かに瑞稀君の家のだった
「それに、黙って引っ越しとか……」
瑞稀君がするわけない
と思う
でも先生に聞いてみたけど、欠席理由は知らないって言ってた
どうしたらいいんだろ
どうしたら
瑞稀君にまた会えるんだろ
はっきり別れを告げられたわけでも引っ越しや転校があったわけでもない
だから今後一生会えないかもって思いは会えない時間が長くなればなるほどじわじわ襲ってきて、最近はすごく不安
唸りながら学校からの帰り道を歩いている俺の頭を正樹がぽん、と叩いた
「あんまり思い悩むなよ。ただ連絡も出来ないうちに親戚が危篤でーとかかもよ?」
確かに
そんなことがないわけじゃない
連絡も出来ないほど急にってことがあるのはわかってる
けど
なんだか不安で
「元気出して、湊斗」