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誰も見ないで

第7章 罪と罰と罪と


それがずっと気になっていた
そしてある日


あまりにも連絡もなく学校に来ない瑞稀君が心配で、また家の前まで行って家にいないか確認しに行ってみた


インターフォン鳴らしてみたけど
やっぱり出て来ない

ほんとに先輩の言った通り待つしかないのかな


そしてトボトボ帰ろうとすると、道に出たところで瑞稀君似のおじさんとすれ違った


わ、また会った
今日はこっちで人と会うの?


なんとなく気になって目で追うと、次の角まで行って曲がると思ったおじさんはあっさりその前のアパートに入って行く



瑞稀君と同じアパートの人!?

似てる人がこんなに近くなんてミラクルだなぁ


今度瑞稀君に教えてあげようってまだ次に会うのかいつなのかもわからず考えて、少し立ち止まって行き先を追った

すると


「!!!!」


おじさんが鍵を開けて入って行ったのは瑞稀君の家


なんで
瑞稀君の家に入って……

引っ越しして次の住人とか?

ううん、さっき確認した時表札がそのままだった
空き家になっててそのままならわかるけど、人が住んでるのにそのままなんてありえないよね

え、なに

ってことは、あのおじさん
瑞稀君のお父さん……?

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