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誰も見ないで

第10章 同棲


約束していた当日になって、どうせならってのことで俺は早起きして瑞稀君が起きる前に家を出た

外で軽く朝ご飯を食べてたら瑞稀君から「おはよう」のメール


『おはよ。ちゃんと起きれた?』
『うわ。これから準備する』


「ふふふ……」


『うわ』って何?
『うん』って打ちたかったのかな

眠くて打ち間違え?


色々想像して楽しくなって1人で笑った


店員さんに変な目で見られるよ
危ない危ない


それからちょこちょこ来る瑞稀君からのメールに返信しながらご飯を食べきってお店を出た

待ち合わせの駅前で座ってまたメールを返す


『もう待ち合わせ場所に着いたよ』
『早い! 急ぐね!』


急がなくても、まだ時間早いから大丈夫なのに


また顔が緩むのがわかって、なんか新鮮で楽しいなって思う

いつものメールと違って、これから会えるんだってワクワクする

いつもの買い物と違って、朝から会ってないから瑞稀君のこともっともっと考える


すごく楽しい
けど、早く会いたい


何回時計を見たかわかんない
でも、毎回そんなに針が進んでないってことは近い間隔で見過ぎなんだろうな


まだかなぁ

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