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誰も見ないで

第11章 侵略者


そして机の上に並べられたのは、俺がなくしたと思っていたものの数々

その中には瑞稀君とお揃いのシャーペンもあった


何よりもそれを見つけられたことに安心してこっそり息をつく


すると、女の子は勢いよく頭を下げた


「ご、ごめんなさい!!!!」


机に頭をぶつけるんじゃないかと思うぐらいの勢いに驚いていると、正樹が俺の方を見る


この状況で何を言えと……


「えぇ、と……どうして俺のもの、こんなに持って行っちゃったの……?」


あまりに震えていて可哀想になってきた女の子に出来るだけ優しく声をかける

それでも大きく肩を揺らした女の子はびくびくしながら顔を上げて、俺を見た

目が合うと、ぱっと晒される


「…………ぁ、あの…………」
「うん?」


ゆっくりだけど、ちゃんと話そうとする女の子の続きを待つ


「わ、たし……渡辺君のこと、好きで……1年生の頃から、ずっと好きで……」


好き、って
え……今俺、告白されてる!?


人生2度目の告白に、何だか変に身体が強張る


「でも、そんなこと言えないから……せめて、思い出に…………って、思って……」


思い出に……


女の子の言葉を反芻して、考える

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