誰も見ないで
第13章 好きになんて(サイドストーリー2)
でも言い直す時間なんて与えられない
耳をべろりと舐められて、中まで唾液で濡らされる
「っふぅ……く、やめ……」
今度はぺた、と当てられていた手が動いて俺の胸を撫でた
女の子みたいに膨らみのないそこを撫でていて何が楽しいのか
と思っていたのも束の間
手はだんだん先端を掠めるようになり、指が当たって
カリ、と爪を立てられると背中が反った
「ひゃっ……!?」
自分のものとは思えないほど可愛らしい声に羞恥心を感じつつ、手だけでも抵抗しようとするが
「手、邪魔」
と言われると勝手に引っ込んでしまう
それが年長者に対する敬意からなのか
別の感情が働いてのものなのか
今は考えたくない
胸の先端をくりくり弄られても、声だけは出すまいと我慢していたら
「いい色……」
何やら呟いた相原大和が下に移動して、指の代わりにそこを口で愛撫してきた
「……っ、っ……ん」
水音と俺の小さな声が合わさって教室に響く
なんで
こんなことになったんだっけ
そう考えた瞬間、考えるなと言わんばかりに相原大和が胸の先端を強く吸った
「っくぅ、ん……」