
誰も見ないで
第13章 好きになんて(サイドストーリー2)
そして口が離れると、ほとんど相原大和の目しか見えないような状態で
「動いていいか?」
と尋ねられた
その質問にいいよ、と答えるのもなんだか気恥ずかしくてさっきよりも視線を柔らかくして見つめた
俺だって同じ男なんだから、そのままにしてたらどんだけ辛いのかぐらいわかる
だから別に、う……動いても構わないんだけど
伝わる、かな……?
すると相原大和は苦笑いというか呆れ笑いのような顔をして
「んな顔すんなよ」
と言った
そして耳にちゅ、とキスをされて
「止まらなくなる」
と囁かれれば、全身鳥肌が立つような感覚に襲われる
「……っ締めんな。動くぞ」
余裕なさげに言われて腰が離れると、中から全てが引きずり出されるように相原大和が出て行った
そしてすぐに腰を戻されて、内臓が迫り上がる
「ぅ、う……っん、んー、ぅ」
「はっ……中、ぐちゃぐちゃ……」
俺の下半身から今まで聞いたこともないような水音がぐちゅぐちゅ、と音を立てている
でも聞くに耐えないのはそっちよりも自分の上げるあられもない嬌声
「っ、あ、あん……っん、んぅ」
さっきまで我慢しようと口を閉じていたけど、もうそれも出来ない
