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誰も見ないで

第18章 最後の


「帰ったら名前つけてあげないとね」


俺がテディベアの頭をまた撫でながら瑞稀君にそう言うと、瑞稀君がまたテディベアを優しく抱きしめて


「うん」


と嬉しそうに頷いた


それが可愛くて
今度は瑞稀君の頭を撫でた


それから俺たちは他のアトラクションにもたくさん乗って楽しんだ

意外にも絶叫系も大丈夫だった瑞稀君とジェットコースター巡りをしたり、さっきのテディベアが象られたチョコの乗ったケーキを食べたり

とにかく、最近楽しめてなかった分を存分に


そしてお土産も


「これも美味しそうだね。瑞稀君好きそう」
「ほんとだ。美味しそう」


2人で食べる用のお土産なんて変なものを選びながら、2人で笑い合った

そんな中ふと気づく


「そういえば、さっきのゲームで貰ったテディベアって、売ってるのよりもちょっと大きいんだね」


売り場にあるクマたちを見ていると、さっき瑞稀君が抱っこしてたのとサイズ感が違う


「そうだね。ゲームのハイスコアで貰ったプレゼントだからなのかな」


瑞稀君も今は袋に入ってるテディベアを眺めながら不思議そう


並んでるクマの値段は全く安くないし
ラッキーだったなぁ

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