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誰も見ないで

第19章 誰も見ないで


再び手で擦っていたそこ震えが、限界が近いことを告げて来る


こんなにかわいかったら
誰かに攫われそうで、心配になってしまう

離れられなくなってしまう


「あ、あー……っ、も、だめ、みなとく、だめ……っうく」
「俺、も……だから、一緒に……っ!」
「で、う……出る、……っうんん……!!!!」
「ぅ、ぁああ……っ」


お互い同時に果てて
肩でしてる息を整える


「はっ……はぁ、はぁ……瑞稀君、大丈夫?」
「だ、いじょ、ぶ……っ」


流石にやめよう、と瑞稀君から抜くと、俺が中に出したものが出てきたらしく俺に垂れてきた

脇を持ち上げて頭の位置を合わせるようにしてから身体の横に下ろして、枕として差し出した腕の上に瑞稀君の頭を乗せる


「ん……っ」
「眠い? ごめんね、疲れちゃったよね。綺麗にしといてあげるから、寝ちゃっていいよ」
「だ、め……湊斗く、もいっしょ、に……」


そう呟く瑞稀君の瞼はもう開いてなくて
なのに俺の手を掴んで離さない

そのうちかわいい寝息が聞こえてきても、手を離されることはなかった


ずっと一緒にいたい瑞稀君のために離れるなんて、ひどい矛盾だ

離れたくない

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