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いらっしゃいませ……

第2章 お待たせしました……

「あ、未成年にお酒は売れないっす」

ちょっとチャラけた男の店員にそう言われた。

「…なんとかなりません? 親父に頼まれたんですけど」

「ならないっすね」

「………」

僕はつまみだけ買って家に帰った。

「ばかやろー! なんで酒がねえんだよ!」

「未成年だから」

「はあ? 学生証見せたわけでもねぇだろ? お前、老けてるから大丈夫だって」

「はあ? あんたの目腐ってんじゃねーの?」

いつものごとく、親父と口喧嘩が始まった。
女たちはなぜか盛り上がり、更にテンションアップする。おかげでまた深夜にコンビニに行くはめになってしまった。

でも今回は僕の隣には、ショートカットの女の人がいる。親父が連れてきた内の一人で、名前は夏子さんという。夏子さんは他の女の人たちよりおとなしかった。コンビニに着くまで全く会話がなくても、一人で行くよりはマシだと思った。

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