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いらっしゃいませ……

第2章 お待たせしました……

いや、1本とか全然足りねーし…と心の中で呟きつつ「もっと補充してくれますか」と催促すると、シーンとなった。

「…あれ?」

僕は棚の隙間から向こう側を覗いてみた。

目が見えた。

「うわっ!」

ビックリして後ずさる。
すると、シャーッとレールを走るような音があちこちからして、缶ビールがものすごい勢いでこっちに向かってきた。
ガコン、ガコンと音を立てて、上から下まで缶ビールが補充されていく。

「…っ…」

僕はバクバクする胸を押さえながら、恐る恐る補充された缶ビールに手を伸ばした。

「!」

瞬間、あちこちの棚から勢いよく缶ビールが飛んできて、床に散らばった。

「…マジかよ…」

僕は散らばった缶ビールを慌てて拾い、カゴの中に入れた。
そして確信した。

──間違いない、奴だ。

こんなおかしなことをやる奴はあいつしかいない。

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