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いらっしゃいませ……

第2章 お待たせしました……

とっとと買って帰ろう。

僕はカゴいっぱいに缶ビールを入れるとレジに向かい、「すみません、会計お願いします!」と叫んだ。

レジの奥の部屋にはオカマ店長がいるはずだ。
オカマ店長にやらせれば、すぐ終わるはず。
しかし奥の部屋から出てきたのは、あのロン毛の男だった。

「い、いらっしゃいませ……」

瞬間移動したと思った。
ありえないと思った。
いや、バックルームがどうなってんのかわからないけど…じゃあ、補充してたのは店長だったのか?

「…ビールがいっぽぉぉん…」

「!」

未だにそんな数え方してたのかと愕然とした。

「あのさ、そんな数え方してたら日が昇るだろ!」

僕はカゴから全ての缶ビールを取り出してレジ台に並べ、店員からスキャンするやつを奪った。

「全部で34本だから」

マッハでスキャンした後、一万円札を出した。

「……あの……」

「なんだよ」

「……未成年者にお酒は売れません……」

「……」

なんでそこだけマニュアル通りなんだよ…。


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