いらっしゃいませ……
第2章 お待たせしました……
「な、夏子さん…いつのまに」
今まで物音も人の気配もしなかったのに…。
夏子さんはニコッと微笑むと、
「ついてるから」
と言った。
ついてるから?
ついてるから、大丈夫ってことか?
僕はゆっくりと振り返った。
目の前には夏子さんがいる。
大丈夫、生身の人間だ。
僕はホッとしてトイレから出ると、レジに向かった。
「お願いします」
夏子さんが店員に声をかける。
「……」
店員は夏子さんを見たまま動かなかった。
「なんだよ、大人だから買えるよな」
僕がそう言うと、店員はあちこち目を泳がせながら缶ビールを袋に詰め始めた。
ほんと、トロいやつ…。
そう思いながらも、ふと気になったので聞いてみた。
「今日、店長は?」
「……で、出かけてます……」
「えっ、あんた一人?」
「……は、はい……」
マジかよ、じゃあさっきの補充はこいつが?
一言文句を言いたかったが、夏子さんがいる手前、グッとこらえた。
今まで物音も人の気配もしなかったのに…。
夏子さんはニコッと微笑むと、
「ついてるから」
と言った。
ついてるから?
ついてるから、大丈夫ってことか?
僕はゆっくりと振り返った。
目の前には夏子さんがいる。
大丈夫、生身の人間だ。
僕はホッとしてトイレから出ると、レジに向かった。
「お願いします」
夏子さんが店員に声をかける。
「……」
店員は夏子さんを見たまま動かなかった。
「なんだよ、大人だから買えるよな」
僕がそう言うと、店員はあちこち目を泳がせながら缶ビールを袋に詰め始めた。
ほんと、トロいやつ…。
そう思いながらも、ふと気になったので聞いてみた。
「今日、店長は?」
「……で、出かけてます……」
「えっ、あんた一人?」
「……は、はい……」
マジかよ、じゃあさっきの補充はこいつが?
一言文句を言いたかったが、夏子さんがいる手前、グッとこらえた。