マリア
第8章 追奏曲
そう考えたら、まるでゲームでもしてるみたいに何だか楽しくなってきて、ついつい鼻唄を歌いながら歩いていると、アイツからメールが来た。
…何てタイミング。
今週末、調整してみる、との返事。
さっそく大野さんに直接電話してお伺いをたててみる。
「あっ!!大野さん?よかったぁ♪繋がって。」
智『二宮くん。どうしたの?』
「さっき、兄貴からメールきて週末どう?って。」
智『…いいよ?』
和「ホント?」
やっぱ、テンション低いな?
「じゃ、兄貴に返事するね?」
智『うん…』
「どうしたの?何かあった?」
智『う…ううん。別に?』
…なーんて。知ってるけどね?
「楽しみだね?」
智『そう…だね?』
「じゃ、また。連絡するね?」
いやあ、相当ダメージ受けてるね?
この分だと、櫻井翔も、それ以上だろね?
ま、でも、こっちの人は俺の方で少しメンテしてやって、エンジンかけてやればいっか。
あとは、あの人をけしかけてみて、どんな化学反応を起こすか。
甘々になるのか、
どろどろの深みに嵌まるのか…
フフッ。楽しみだなあ。