マリア
第11章 変奏曲 ①
潤「どういう…意味?」
アイツの首にぶら下がるみたいに両腕を巻き付ける。
「どうやらアンタに恋しちゃってるみたいなんだよね?あの人?」
潤「まさか…?」
さすがはイケメン。
困ったように笑う顔もサマになってる。
「嘘だと思うんなら確かめてみたら?」
潤「どうやって…」
震えながら言葉を紡ぎだす唇をキスで塞ぐ。
「こうやって…さ?何なら、抱いてやったら?」
潤「は…冗談…だろ?」
「冗談で言ってないけど?もしかしたら、案外開発しがいがあるかもよ?」
そうやって、苦痛に耐えるみたいに笑う顔もなかなかだ。
「俺ね、あの人の可愛らしい顔も好きなんだけど…」
首に巻き付けた腕をほどいて手首を掴んだ。
「俺としては、アンタのその綺麗な顔の方が好き。」
顔を苦痛に歪ませたままのアイツの手を引いてベッドの側まで連れて行く。
「その、綺麗なアンタが壊れていくとこを見たいんだよね?」
潤「和也く…」
呆然としているソイツの手を思い切り引っ張りつけて、
アイツの体が俺に覆い被さるような形で二人ベッドに雪崩れ込む。
「やっぱ、いいね?その顔。」
潤「頼む…もう…。」
体を反転させ、逆にソイツを組み敷くと、
ベルトを外し、下着ごと引きずり下ろして下半身を露にする。
萎れて項垂れたまま顔を出したヤツのモノを掴み、口に含んだ。