マリア
第13章 夢想曲
僕は、目の前にあるクローゼットの扉を開け、下着等を持ち出す。
体…拭いてあげなきゃ…
「…失礼します。」
先生のシャツのボタンを 外そうと手をかけた。
でも、緊張のせいか、指先が震えてうまく外せなくて少し焦ってしまう。
何とか外し終え、シャツを腕から抜き取ると、
眩しいぐらい、白くて、程よく引き締まった先生の体にしばし釘付けになってしまう。
綺麗な体…
潤「う…ん」
小さく呻き、先生が身じろぎしたことで我に返り、
濡れタオルで体を拭いた。
お腹の辺りまで拭き終えて、
そこから下もやらなきゃいけない、ってことに気づいて、
恐る恐るベルトに手を伸ばした。
カタカタと震える手でベルトを外しながら、
必死に自分に言い聞かせる。
同じ男なんだから、と。
でも、
同じ男でも恋人関係ならば裸で愛し合う人たちもいる。
そう考えたら、
ズボンを脱がせようとする手はさらに震えだし、
うまく脱がせることができない。
それでも何とかズボンを脱がせ、下着に手をかけ、
顔を逸らせながら、固く目を閉じ一気に剥ぎ取った。