マリア
第25章 後奏曲
「ふふっ。まだ、イカせるわけないじゃない?」
さっきよりもやや上向いている翔くんのモノの根元を握りしめ微笑んだ。
「翔くんのすべては僕のもの。」
翔くんの目を見つめたまま立ち上がり翔くんの手を掴んだ。
「僕のすべては…翔くんのもの。」
そしてそのまま翔くんの人指し指を口に含み音を立てて吸い上げた。
翔「はあ…はあっ…智…俺、もう…」
翔くんは、僕の口から自分の指を引き抜き、慌ただしくベルトを外し下着ごとズボンを取り去った。
そうして、僕に後ろを向かせ壁に手を付かせて僕の腰を掴んだ。
「んもう…翔くんてば、せっかち…あっ…!」
血管が浮き出るほどに上向いたモノを、翔くんは、十分に慣らしていない僕の後孔に押しあててきて、一気にナカに挿入ってきた。
「やっ…あっ……あ…んっ」
痛みを通り越して、快感が一気に体を突き抜けてゆく。
翔くんのモノが全て僕のナカに埋め込まれて、
翔くんは僕の耳元で大きく息を吐いた。
翔「智……」
「動いて…?翔くん。」
首だけを動かし翔くんに懇願する。
「お願い…」
重なる唇。絡まり合う舌。
蛇口から滴り落ちる水音に淫靡な水音が重なる。
翔くん…
君の全ては僕のもの…
そして、
僕の全ては、君のもの。