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純子は今日も激怒する

第1章 日々の暮らしの中で激怒

純子は輪ゴムをストックしている


使い古しからまだ一度しか使っていない新しいの

色違いのもの

みんなまとめて冷蔵庫の脇の壁のフックにかけてある



いま純子の左手には開け口をくるくる巻いたポテチの袋


そして右手で輪ゴムをひとつつまむ


しかし輪ゴムはみんなと離れるのは嫌だ、フックから離れるのは嫌だと言いたげに他の輪ゴム三つ、四つと絡まる



絡まる



か…絡まる



うーん、絡まる…



果たしてポロポロと床に落ちる輪ゴムたち



純子は激怒した

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