純子は今日も激怒する
第1章 日々の暮らしの中で激怒
純子は外で草むしりをしている
暇な日曜日の午前9時、純子は母に無賃金で雇われた
帽子をかぶり軍手をはめてタオルを首にかける純子
タオルのちょうど真ん中を首にかけている
勿論、わざわざ真ん中からずらして首にかける者などいない
しかし、何故だか作業をしているとタオルの片方だけがずり落ちてくる
手が汚れてしまった時には手を洗うまでタオルには触れたくない
純子は今、そんな状況に陥った
タオルをなんとか戻そうと首を回したり、顎でクイックイッと引っ張るも効果なし
そこで純子は冷静になって一計を案じる
立った状態から猛スピードでしゃがみ込めばタオルは一瞬、純子の首と肩があった位置にとどまり、それから重力によって落下を開始する
その時間差を利用し、悠々と
ファサッ…と首にかければよい
空気抵抗によってタオルの位置エネルギーと落下の運動エネルギーは小さくなる筈である
が、なかなかうまくいかない
高くジャンプしてからしゃがみ込めば更に空気抵抗が増すかもしれない
しまいには
なにをやってるのと母、笑う
気をとられ
ファサッ…と
タオルが地面に落下
純子は激怒した
暇な日曜日の午前9時、純子は母に無賃金で雇われた
帽子をかぶり軍手をはめてタオルを首にかける純子
タオルのちょうど真ん中を首にかけている
勿論、わざわざ真ん中からずらして首にかける者などいない
しかし、何故だか作業をしているとタオルの片方だけがずり落ちてくる
手が汚れてしまった時には手を洗うまでタオルには触れたくない
純子は今、そんな状況に陥った
タオルをなんとか戻そうと首を回したり、顎でクイックイッと引っ張るも効果なし
そこで純子は冷静になって一計を案じる
立った状態から猛スピードでしゃがみ込めばタオルは一瞬、純子の首と肩があった位置にとどまり、それから重力によって落下を開始する
その時間差を利用し、悠々と
ファサッ…と首にかければよい
空気抵抗によってタオルの位置エネルギーと落下の運動エネルギーは小さくなる筈である
が、なかなかうまくいかない
高くジャンプしてからしゃがみ込めば更に空気抵抗が増すかもしれない
しまいには
なにをやってるのと母、笑う
気をとられ
ファサッ…と
タオルが地面に落下
純子は激怒した