君を愛してる~十年越しの想い~
第1章 君を愛してる~十年越しの想い~
どうしてこうなってしまったんだろう。久しぶりに会って、心配させたかったわけじゃない。本当はもっと一緒にいて夜ご飯も食べに行きたかった。こないだオススメしてもらったアニメ見たよ! 面白かったよ! とか、オススメのロックアーティストの曲聞いたよ、かっこよかった! とか。話したかった。
高校時代のあの頃、ロックなんて一ミリも興味がなくて、だけど同じ部活に入って、イヤホンを半分こして学校帰りに曲を聴いた。
ロリィタを未だに着ているのも初めて袖を通したあの日、抄華が可愛いねって褒めてくれたからだ。部屋にある漫画もDVDもCDも抄華の好きなものばかり。好きな人の好きなものに囲まれているとまるで、抄華といるようなそんな気分になれる。用事がなくても新刊が出たら連絡が出来る。少しでも声が聞ける。それほどまでに私は抄華のことが好き……いや、愛しているのだ。
あーあ、今日のために初卸ししたばかりのワンピースに涙の水玉模様ができてしまった。
高校時代のあの頃、ロックなんて一ミリも興味がなくて、だけど同じ部活に入って、イヤホンを半分こして学校帰りに曲を聴いた。
ロリィタを未だに着ているのも初めて袖を通したあの日、抄華が可愛いねって褒めてくれたからだ。部屋にある漫画もDVDもCDも抄華の好きなものばかり。好きな人の好きなものに囲まれているとまるで、抄華といるようなそんな気分になれる。用事がなくても新刊が出たら連絡が出来る。少しでも声が聞ける。それほどまでに私は抄華のことが好き……いや、愛しているのだ。
あーあ、今日のために初卸ししたばかりのワンピースに涙の水玉模様ができてしまった。