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性犯罪者の本音

第2章 性犯罪者ファイル(1)


「それまで、いつも自分のなかで得体の知れない強烈なモヤモヤ感があったんだ」


「強烈なモヤモヤ感?」


「うん、学校に行ってるときもいきなりその強烈なモヤモヤ感が襲ってくるんだ」


「…そういうときはどうするの?」


「こんなこと言ったら笑われるかもしれないけど、そんなふうになったら、あれ(自慰)しないとすっげぇイライラするんだ」


「笑ったりしないよ。それは少なからずだれにでもある性的衝動だから仕方ないよ」


「性的衝動?そんな甘いもんじゃないよ。だって、ぐったりするまで最低5〜6回は出さないと治らないんだ。じつは学校を辞めたのもそれが原因だから」


「え?」


「部屋にこもってるかぎり、いつでもアレができるからね。オレってマジで性欲ハンパなくて、それが原因で彼女にフラれたし」


「つまり、彼女に対して何度もHを求めたから?」


「うん、なんか怖いって…」


裕太はそのときのことを思い出したのか、瞳にうっすらと涙を浮かべていた。


こういった話(異常性欲)をネット上で何度か目にしたことはあったけど、改めてこうして当事者からリアルに聞かされると、さすがにショックは大きかった。


「ていうかさあ、このとき自分が求めていたものがはっきりとわかった…心の底でずっと他人を支配したかったんだって…」


「他人を支配したかった?でもそれと…」


「トイレ覗きと、なんの関係があるのかって言いたいんだろ?」

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