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性犯罪者の本音

第2章 性犯罪者ファイル(1)


「もともと覗きとかに興味があったわけ?」


「向き合って話すのが苦手」だという裕太の希望に応じ、わたしは彼の隣に座り、ひとりごとを呟くように言った。


「いや、ぜんぜん」


「じゃあなんで?」


「夏休みが終わってから、なんか急に学校(高校)に行くのがだるくなって、けっきょく学校を辞めたんだけど、それが失敗だったんだ」


「え、どういうこと?」


トイレ覗きと、学校を辞めたことがいったいなんの関係があるのか、正直ぜんぜん結びつかなかった。


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