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性犯罪者の本音

第2章 性犯罪者ファイル(1)

そこは、自宅から5キロほど離れた場所にあるJR○○駅(無人駅)だった。


このとき裕太は、もちろん覗きをするつもりなんてこれっぽっちもなく、ただ寒さをしのぐためにトイレに入ったという。


どんな犯罪であろうと、たいてい「動機」というものがある。


しかしその一方で、裕太のように複数の偶然が重なって、結果的に犯罪に手を染めてしまうケースもある。


そして最初のテーマに覗きを選んだのはじつは理由がある。


「レイプ」や「強制わいせつ」といった「重犯罪」にいたるまでの「入り口」に覗きがあったというケースが驚くほど多いからだ。


とうぜん裕太も例外ではなく、後に「連続レイプ魔」として警察に逮捕されることになる。


その件については後半に詳しく書くけど、とりあえず「トイレ覗き」の話を続けます。

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