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プリキュアアラモード♡和と優しさを

第2章 哀しみのエチュード

「あの子たちが憎い、そんな顔だな」

 公園に出てから声が聞こえてきて、はっと顔をあげると、そこにいたのは髪の長い男の子。背は少し低い。

「そ、そんなことない!」

「そうか? 羨ましいっていうのが顔に滲み出ていたぞ」

「違う! わ、私はあんな仲良しごっこなんて興味」「みらんちゃ……」

 最後まで言い終わる前に後ろからあきら先輩の声。

「あきら先輩……どうして」

「さっき、学校で。これ、探してたんじゃないかなって。なんか、ごめん」

「……人形を見つけてくれたことは、ありがとうございます。だけど私は……!」

 明らかに困った顔をしているのが分かる。なのに言葉はどうして、いうことを聞いてくれないのだろうか。

「……あきら先輩もゆかり先輩も学校も、みんなみんなだいっっ嫌い!」

 とてもとても酷い言葉を吐いた。最低だ、私。

「大丈夫だよ。オレについてきたらキミを楽にしてあげる」

 私はその言葉を信じて、彼についていくことにした。今はこの知らない男の子の藁にさえもすがりたい。

「さぁ……プリキュア、実験の始まりだ」

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