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部屋の窓

第5章 夏休み

「舞柚大丈夫だから」


「んぅー」

なんとか窓枠に登った。

「腕伸ばして?」

言われた通り伸ばすと手を握られ…


「ゆっくりこっちに足出してみて?」

「うん」

悠斗の部屋の窓に右足をかけ、ゆっくり左足も移した。

その瞬間手を引かれ、バサッと悠斗の上に落ちた。

「きゃあっ!!」


窓の下にはすぐベッドが置いてあった。
悠斗は仰向けになって寝転び、その上に私が乗っかっている状態だ。


「ぁっ!!ごめん…////」


すぐに悠斗から離れベッドから降りた。

「俺も無理矢理引っ張ってごめんな?」

「うぅん、大丈夫だよ」


ただでさえ、クーラーが効いてなくて暑いのに更に暑くなった。


「じゃ、こっそり行くぞ」

部屋を出て階段を降りる。
階段を降りるとリビングに出て、そこから静かに玄関まで来る。

「ここが難関なんだよな!」


そしてここでようやく大事な事に気づいた。

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