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部屋の窓

第5章 夏休み

「悠斗、靴忘れちゃった」

「これで良かったら使って?」

「ありがとう」


お母さんのサンダルを借りて開いたドアからこっそり夜の町へ出た。


「わぁ…初めての脱走だよ!!ドキドキしたぁ」


「舞柚って真面目なんだな!」

「こんな事怖くてできないもん」


「ハハハッ」


目的地も決めずに静まり返った住宅街を歩いていた。

暗くてお互い顔が見えないけど何でか照れちゃって…歩いてるうちに腕同士がぶつかるだけでドキドキした。

さっき悠斗の上に落ちた時が一番ヤバかったけどね//

悠斗に気づかれないように会話するの大変だったよ。

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