子猫クライシス
第1章 迷子の子猫ちゃん
「――――で、迷子の迷子の子猫ちゃんは、名前を聞いても解らない~…って、事はないよな?
お名前は?」
俺は、少しでも場を和ませようと童謡を、折り込み少年に名前を聞いた
「――――ユ…ユナ――――です…」
なんとも、名前まで女の子見たいじゃないか
「ユナ…君は…お家は?」
すると首を横に振る――――…
そこは…童謡通りで…犬のお巡りさんも俺も困ってしまう
「そっかぁ…まいったなぁ――――…本物のお巡りさんに――――「それだけはダメ!!」
警察へ引き渡そうと言った瞬間――――少年は俺の腕を力一杯引っ張った!!
「///そ、それだけは――――!ごめんなさい!それだけは…ダメ!!こんな姿で…お巡りさんの所に行きたくない!」
そりゃ……そうだな…
「なら、ど~すんだよ…」
「///〇〇坂公園―――…まで…連れていってくれたら…もう帰れる…から…」
「〇〇坂公園―――?あぁ…あそこ…」
〇〇坂公園は、ここの公園から約20分ぐらいの場所だ
めんどくさいが…
関わってしまったのだ…しょうがない
「解った――――…けど…その服で帰るのか?親に…見つかってもいいのか?」
「――――…ぁ…」
女装は少年の密かな遊びだったのだろう…
不安そうな顔が犇々と伝わってくる